スタッフコラム

【スタッフコラム】老眼鏡をかけると老眼が進む?進まない?

更新日:2024年11月10日

公開日:2024年11月09日

Article image

近くのものを見るためのメガネはいわゆる老眼鏡と言われますが、昔に比べると多種多彩な使い方になっています。

というのも、近くの距離の対象が現代では「読書」「パソコン」「スマホ」「タブレット」「ネイル」など、多様化しており、単純な老眼の度数では括れないものとなっています。

このため、「老眼鏡を作りたい」というお声よりも「〇〇が見えにくくなったのだけど」という具体的な内容でご相談いただくことが多くなっています。

さて、この近くが見えにくくなる状態は専門用語で「老視」と呼ばれ、近くのものを見るときの調節力が低下する現象です。

今回のテーマの結論から言うと、老視は加齢とともに進行するため、老眼鏡の装用有無で老視の進行が進みやすいということはありません。これは矯正の有無での視認感覚による影響が大きく、矯正していない方は何にせよ見えにくいままなので進行そのものに気づきにくいという特徴があります。なので進んでいないものと勘違いしてしまう傾向があります。

視力矯正の目的は「快適な視界を適正距離で得るもの」です。もし近くのものが見えにくいなどの不満・不便があれば、やはり早い段階で矯正するのが仕事や趣味などの生活面で有益になることは間違いありません。

視えにくい状況を我慢してストレスを溜めるよりも、老視は何をしても進むのだからその間に少しでも快適にしよう、と考えていただくほうがよほど充実した生活になると思います。

また、老視の視力矯正には以下のメリットがあります。

・眼の調節力を補助するため、長く見ていても疲れにくく眼精疲労などの軽減になる。

・適切な距離で見ることができるため、不自然な姿勢になることが少ない。

・集中力の向上効果

など、仕事や趣味のクオリティには不可欠な要素も含まれます。

また、老眼鏡自体は例えば既製品など手軽に入手できるものではありますが、既製品では個別の視力や不便にきめ細かく対応できるものではありません。やはりメガネ店や眼科で測定と調製を行うのがが理想的です。

余談ですが、日本語の「老眼」「老眼鏡」という字に抵抗がある方が多く、どうしてもネガティブなイメージが先行しているようです。このためメガネ業界でも「リーディンググラス」「お手元用」などポジティブに捉えていただける呼称を心掛けている動きがあります。

メガネ本舗では、近方矯正のメガネは一式4,990円(税別)から対応しており、お手頃価格でもお作りいただけるシステムです。この機会に作ってみようかなという方もぜひお店のほうへお越しください。